フェド杯シングルス2試合目100位 奈良くるみ選手(安藤証券)VS 77位ヘザーワトソン選手 ディフェンスに定評のあるワトソンに奈良がどう戦うか?
球足の速いハードコート おそらく試合展開は厳しいストローク勝負になるかと思われた。
1stセットから互いの持ち味を生かした展開となり、何往復も続くラリーに決着がつく度 会場から両者をたたえる拍手と歓声、そして大きく息をつく声が響き渡った。
ワトソンがブレイクをすると奈良も負けじとブレイクし返す、そんな展開が何度も繰り返す。
試合は熱を帯びてとどまるところを知らない。 試合開始から1時間後
1stセット 7-6(8-6)
奈良くるみが勝負を決めた時にはまだ1stセットにもかかわらず、観客は総立ちになりまるで試合が終わったかのような大歓声をあげた。
2ndセットに入っても奈良は集中を切らさなかった。
決して大柄とは言えない身長を余すところなく使って放たれるサーブは相手コートの角をえぐり、ラリーになるとどちらかといえばワトソンが奈良を振り回すような展開になるのだが1stセットの疲れなどないかのように、どこまでもボールを追いかけワトソンのサーブをブレイクし、
3ー0とリード。
その後試合は奈良がリード、しかし少しも気の休まることの無い試合展開で、すぐにワトソンの鋭いストレートや前後への打ち分けが奈良を翻弄した。
試合が
5-3
と奈良のサーブでこのまま勝負がつくかと思われたが、ここで奈良がダブルフォルト。
直後でもサーブトスを何度もやり直すなど、今までに無い展開に 結果ワトソンにブレイクを許してしまい
カウントは5ー4
へと しかし、ブレイクを許してしまったことにより奈良に集中力がもどり、奈良は最後はしっかりとラリーを制し
結果 7-6 6-4
勝利しワトソンと握手をした奈良は直ぐにチームメイト達の待つ応援席へ駆け寄り、メンバーやスタッフ達とハイタッチをして互いに喜びを分かち合った。
最後は会場中の誰もが 素晴らしい試合を魅せてくれた両者におしみない拍手を送った。
記事 テニロボ