フェド杯(兵庫県ブルボンビーンズドーム)
大阪なおみ(日清食品)VSジョアンナ・コンタ
3ー6
3ー6
奈良くるみ(安藤証券)VSヘザー・ワトソン
7ー6(8-6)
6ー4
二宮真琴(橋本総業)加藤未唯(ザイマックス)
VS
ジョアンナ・コンタ ヘザ・ーワトソン
3ー6
6ー3
6ー3
正直、この様な展開、誰が予想しただろうか。
まさかの大坂なおみ( 22位)が敗退するとは。
決して大阪が良くなかったわけではなかった。
むしろサーブ リターン ストロークと調子が良いくらいだった。
ただ、そんな大阪よりも今年プロ10年目 ジョアンナ・コンタ(23位)が良かった。
大阪の強烈なサーブも押されることなく返し、ストローク勝負に試合を進める。
経験値の差から大阪をコートの端に誘導し、速いストレートで刺す。
主導権をコンタが握り続け、離さなかった。
しかし その後の奈良くるみ(100位)の試合には会場中が驚かされた。
1stセットからラリーの応酬となり、結果7-6(8-6)
セットを決めた時には奈良自身コブシを握り全身で喜びを表し、観客も総立ちになった。
2セット目もストローク勝負で奈良くるみが制し
日本1ー1英国
とダブルスに繋げた。
すると 英国側はダブルスのメンバーチェンジを、申し出た。
当初のガブリエラ・テイラー&アナ・スミスを下げ
ジョアンナ・コンタ&ヘザー・ワトソンを出すことに
ランキングで見ると格上、体格的にも有利な英国ペアに対し二宮&加藤ペアは後に
『この日のために2人で練習して来て、その成果が出せてよかった』と語ったように
両ペアは全然違う闘い方となった。
互いのスペックを持ち寄り闘う英国ペアに対してコンビの力で闘う日本ペア
試合後に知ったのだが二宮選手は試合の序盤で片足がツッてしまっていたそうだが、観客でその事に気付いた人は何人いただろう?
それ程2人の息はピタリとあい、結果日本チームに勝利をもたらした。
今回のフェド杯は 大阪なおみ選手の参戦で大きく動いた。
例年に無い観客の数には今大会運営陣 は緊張を強いられた。
大きな太鼓や鈴の音 どこまでも続くウェーブ、そんな今までに無い応援に
土屋 登志久監督はインタビューで『ここまでの観客は正直デビスカップ位でしか経験していない。今回選手たちにこれだけの観客の中で闘う経験をさせれる良い機会となった』と語った。
又 加藤選手は最後に自身の母親の誕生日が偶然にも今日だった事から『良い誕生日プレゼントになりました。』と客席にいる母親に勝利をプレゼントした。
今日の勝利により日本はワールドグループ2部への復帰が決定となった。
この経験を糧にした日本女子テニス選手達の更なる活躍が見られるのを楽しみだ。
記事:テニロボ